2008年1月12日土曜日

Tomcat

今日は Enterprise Application Ⅰの講義.いわゆるJ2EEの概要と代表的なWebコンテナとして知られているApache Software Foundationが開発している100% Pure javaなTomcatの構築とJSPを動かしてみた(TomcatはApache HTTP Serverなどの既存のWebサーバに組み込んで使えるほか,Tomcat単独でもWebサーバとして使える)

★まずはTomcatのインストール
TomcatはJavaで動いているので,まずJ2SEがインストールされている必要がある.環境変数JAVA_HOMEがセットされているかどうかまずはチェック.

C:¥> echo %JAVA_HOME%

もしセットされていなければ,システムの環境変数にJ2SEがインストールされているフォルダを指定しておく.例えば,C:\Program Files\JDK1.6.Xにインストールされているならつぎの値を指定する.

変数名:JAVA_HOME
変数値:C:\Program Files\JDK1.6.X

インストールされているJ2SEが5.0以降であった場合,インストールするTomcatはTomcat 5.5.x以降とすること.また,インストールされているJ2SEが1.4であった場合,インストールするTomcatはTomcat 5.0.xとすること.なお,Windows環境にインストールする場合はzip形式ファイルを解凍して展開すること.なぜなら,インストーラー形式の実行ファイルでインストールした場合,どのようにレジストリが操作されるか不明であるため,期待しない動作となる可能性が高いからだ.また,アンインストールした場合でも,レジストリが綺麗に削除されることは完全には保障されていない.

インストールが終わったら(つまりzipファイル解凍して適切なフォルダにコピーね),CATALINA_HOMEという環境変数を設定する.この環境変数の値は,Tomcatをインストールしたフォルダの絶対パス名になる.

★JSPを動かすためのファイル構成
ServletやJSPなどは,Webコンテナの内部で動くためTomcatの内部にServletやJSPを置く必要がある.JSPページをTomcat上で動かすには,まず,%CATALINA_HOME%/webappsフォルダの中に新たなフォルダを作成する.このフォルダの中にServletやJSPなどで構成されるWebアプリケーションを置く.ここでは,testという名前のフォルダを作成することにする.JSPページは,testフォルダの中に配置する.testフォルダ以下は,.warという拡張子を持つファイルにまとめることもできまる.このファイルは「warファイル」と呼ばれる.warファイルは,jarファイルと同じフォーマットのファイルである.testフォルダにloop.jspを追加したときのファイル構成は,次のようになる.

%CATALINA_HOME% -- webapps/ -- test/ -- JSPファイル

loop.jspはつぎのとおり.

<%@ page pageEncoding="Shift_JIS"
contentType="text/html; charset=Shift_JIS" %>
<html>
<head>
<title>JSP: for 文を使ったサンプル</title>
</head>
<body>

<%
for (int i = 1; i <= 5; i++) {
%>
<p>サンプル<%= i %></p>
<%
}
%>

</body>
</html>

★WEB-INF フォルダと web.xml
さらに,testフォルダの中に,WEB-INFというフォルダを作る.WEB-INF/classesフォルダには,Webアプリケーションが直接利用するファイルが入る.コンパイルしたServletのクラスファイルはこのフォルダに格納することになる.WEB-INF/libフォルダには,Webアプリケーションが利用するライブラリが入る.WEB-INF/web.xmlファイルは,Webアプリケーションの設定を記述するDeployment Descriptor (DD)ファイル.XMLで記述されている.Servletを使うときには,このファイルにServletの情報を記述する必要がある.JSP の場合は,情報を記述する必要はないが,このファイルそのものが無ければ動作しないので注意.また,余分な関連しない情報が含まれないよう適宜修正すること.

web.xmlはつぎのとおり.

<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?>
<web-app xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee web-app_2_4.xsd" version="2.4">

<display-name>JSP_Samples</display-name>
<description>
JSP Samples
</description>

</web-app>

最終的なファイル構成は次のようになる.これで,JSPを動かす準備が整った.

%CATALINA_HOME% -- webapps/ -- test/
|
|-- WEB-INF/ --- web.xml
| |- classes/
| |- lib/
|-- loop.jspファイル

★JSP へのアクセス

まず,Tomcatを起動する.

C:\Program Files\JDK1.6.X\bin> startup.bat

デフォルトでは,Tomcatがlocalhost上の8080番ポートで動作する.
loop.jspファイルには次のURLでアクセスする.

http://localhost:8080/test/loop.jsp

☆参考文献
Apache Tomcat:http://tomcat.apache.org/

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