TVをつけると成人式の様子が中継されていた.みんな綺麗な服を着てるね.ふーん,考えてみると,ぼくにだって二十歳の子供がいても不思議じゃないんだよなー.ぼくが二十歳の頃ってどうだったっけ?風営法が施行される前,東京は24時間いつも人が溢れ返っていたような昭和の時代.たしか,6畳一間の風呂なし共同トイレのボロアパートに住んでたな.TVも冷蔵庫もなかった.あったのはAMラジオとギターだけ.日当たりだけは抜群に良い部屋で,クーラーなんてついてないんで夏は暑くて地獄だった.だから,よく24時間営業のゲームセンターで客が吸い捨てた煙草に火をつけて涼んだりしてた.お金が無くて,近所のヤマザキデイリーで10円のパンの耳をよく買ってた.何回か買ってるうちに,店のおねいさんが泣きそうな声で“お代はいりません”ってタダでくれたっけ.特売の即席ラーメンを半分に割って朝夕の食事にしてたり.あ,もう時効だと思うけど,ヤマザキデイリーに早朝配達されてきた惣菜パンを盗んで食べてたときもあったな.はは^^;そういや,大田区体育館の成人式の案内がきてたな.当時のアイドル(石川秀美さんだったかな?)がゲストだったと思う.行かなかったけど.したって,その場に相応しい服がなかったからね.いっつもボロボロでヨレヨレのトレーナーとGパンで,近所の子供たちからは乞食って呼ばれてたくらいだから.ゴミ箱漁って拾い食いしたり,シケモク吸ってたり,公園で水をガバガバ飲んでると(水道止められたから^^;),よく石を投げつけられてた.はは^^;いま思うと,あの当時は辛いとか感じたことは無かった.貧乏だったけど,不思議と気力はあったな.健康だったし.そして,なぜか暇があった(あ,だから貧乏だったのか^^;).どうやって生きていこうか,って考えることだけで毎日頭の中が一杯だった.
そういや,銭湯に行くのが唯一の贅沢だったな.普段は流しで体洗ってた^^;
0 件のコメント:
コメントを投稿