The first live house

上京して初めて行ったライブ・ハウス．今デスクのある桜木町の近くの関内のセブンス・アベニュー．ケンヂ＆トリップスを見たんだった．

当時バンドのリーダーだったボーカルのイノちゃんがいきなり住んでいたアパートに来た．なんか荷物持ってる．ガーゼシャツや安全靴のブーツ．その靴とガーゼシャツに，上着は田舎から持ってきたライダースの革ジャンで横浜の関内まで電車でGO！イノちゃん，なんかスタイリストみたい．こういう格好をしたらいいんじゃない？みたいなノリでね．ふーん，これがパンクファッションなんだー．ぼくはよくわかんなかったから，髪の毛をバイタリスで逆立てて，とりあえず着替えて部屋にあった黒いサングラスをかけてみた．そして蒲田から関内の駅に着いたんだけど，もう辺りは暗かった．だから，黒いサングラスをしていたぼくは目の前がよく見えなかった．はは＾＾；ライブ・ハウスの周りにはパンクスが一杯．ん？なんかみんなぼくの方を見てる．ライダースの革ジャンなんか着ているパンクスはいなかった．あ，この革ジャン親父のお下がりだから，こんな時代遅れの革ジャンなんて田舎丸出しで格好悪いんだろうな．ちょっと恥ずかしいや．そんなことを考えながらタバコを一服したあとセブンス・アベニューへＩＮ．

うわ，人が一杯だ．それにみんな若いなー．たぶん未成年の客が大勢いたんだと思う．当時ケンヂ＆トリップスは人気があった．キャッチーでポップな曲調，ケンヂさんのクールでキュートなボーカル，それを支えるメンバー．格好良かった．バンドのメンバーがケンヂさんを引きたてようとしているのがわかった．ぼくは群集のなかで汗だくになりながら見ていた．前にいた女の子の頭が何回か顎に当たってクラクラしながらね．

オーバー・ショウ．どこだったか忘れちゃったけど，イノちゃんと居酒屋でビールを飲んだ記憶がある．なんかね，うんまいビールだったことだけは覚えてる．