2007年9月11日火曜日

Episode 7 - Desire

空港のバイトで一緒だった女の子は,女子高を卒業したばかりで,右や左は判るけれどそれ以外のことに関しては稚拙な子だった.彼女が休憩所で,腰まである長い髪を震わせながら大粒の涙を流していた場面を見たぼくは,それから彼女と親しくなるまでさほど時間はかからなかった(バンドのライブ見に来たときには,メンバーから“淫行だ!!”と罵られたりしたな^^;)そして彼女と付き合っているうちに,彼女がぼくと性格が似ていることがわかった.それは,天邪鬼なところ.寂しいくせに,一人になりたがる.本音が言えない.それでいて強情な態度にでるときがたまにある.気難しい性格なんだ.なぜなんだろう?こんな2人は長く付き合えるはずもなく,半年くらいしてその付き合いは自然消滅した

それから数年後,彼女と恵比寿でご飯を食べて渋谷で遊んだ.でも,それっきりもう会ってない.今なにしてるんだろう?いま,ぼくのなかから彼女の記憶が消えそうになって揺れている.見失いそうになっている.なんでぼくはこんなことを考えているんだ?ぼくの焦りにも似た想いは,いつになったら消えるのだろうか?

今更だけれど,彼女に逢いたい想いが消えないまま,胸の中でこころが揺れているんだ.

0 件のコメント: